PROMINENCE 2 Lesson 2 The Wonderful World of Sleep

Lesson 2
The Wonderful World of Sleep 眠りの不思議な世界

昨日の夜はどのくらい寝ましたか? 十分でしたか? 毎晩、何時間寝たいですか? 6時間ですか? 7、8時間でしょうか? なぜ睡眠が必要なのか知っていますか? 「だって元気が回復するじゃん」って言うかもしれませんね。それは眠りを必要とする理由のほんの1つにすぎません。睡眠にはもっとたくさんの働きがあります。本文を読んで、眠りの不思議世界に驚いてみましょう。

Part 1 本文和訳

シェイクスピアのマクベスは眠りを「人生の饗宴の主たる栄養源だ」と評しました。「寝る子は育つ」は、日本の人気のことわざです。一方、ホーマーは『イーリアス』の中で、眠りは死の弟だと書きました。他のことわざには「寝ている人は死んでいる人と同じだ」というものもあります。日本では、「四当五落」=もし1日4時間しか寝ないで熱心に勉強すれば大学入試に合格でき、5時間寝れば合格できない、とユーモアをチョットこめて、よく言われます。こうしたもののうちのどれに同意しますか?

なぜ人は寝るのでしょうか? 科学者は何年もその理由を理解しようと努め続けています。睡眠のおかげで、エネルギーを保ち、その日の困った出来事から離れていられます。また、夜ほんの数時間、寝るだけで十分やって行ける人がいる一方で、睡眠が短すぎると大抵は、みんな不注意になり、神経質になり、集中できなくなります。

新しい研究によれば、もう一つの大切な理由は、記憶と学習から生じます。記憶を確認し保管する際に、睡眠は大切な役割を演じる、と科学者は信じています。実際に、寝ている間に、起きている間には出来なかった関連付けがわかるようになるのかもしれません。科学は眠りの神秘に気づき始めています。

Part 2 本文和訳

1950年代まで、眠りに関する研究はほとんどなされていませんでした。寝ている人には意識はないと思われていました。こうしたときに、1953年、1人の科学者が偉大な発見をしました。ユージン・アゼリンスキーは、8歳になる自分の子供が寝ている間に、その男の子の頭とまぶたに電極を取り付けました。それから何が起きるのか注意深く見守りました。ある夜、計器類が強力な波形を示しました。それは子供が起きていることを示していると思えるものでしたが、子供は寝ていました。

アゼリンスキーはこの実験を他の人でも繰り返しました。睡眠のある期間中は、脳はとても活動的だということを発見しました。睡眠のこの段階では、人の目がとても素早く動くことにも気づきました。この段階をREM(レム)睡眠、すなわち、急速眼球運動睡眠と呼びました。レム睡眠は浅い眠りと深い眠りの間の段階で起こります。

1944年、アービー・カーニーというもう1人の科学者が実験を行いました。カーニーが被験者がレム睡眠に入るのを妨げると、被験者は前の日の出来事を覚えておくのが難しくなることを見つけました。もし深い眠りに入ることは許されなくても、レム睡眠がとれれば、この場合には、記憶は鮮明でした。レム睡眠がとれなくなると記憶に大きく影響する、しかし深い睡眠が奪われても記憶には影響しないと、カーニーは結論づけました。こうした発見のおかげで、眠りのことがより良くわかるようになりました。

Part 3 本文和訳

カナダの研究者たちは、参加者にコンピューター画面で色の付いた卵を使ってゲームをしてもらいました。色付きの卵が、1個の卵の上にもう1つの卵が置かれたペアーに分けられました。20分この上下1組の卵ゲームを学習した後は、参加者のほぼ全員が、提示された卵の配置に関する検査に簡単に合格しました。例えば、ライトブルーの卵が虹色の卵の上にあり、緑の卵が紫の上に置かれていました。しかし、比べられていなかった2つの卵について質問を受けると、ほとんどの参加者は答えられませんでした。例えば、ライトブルーの卵と緑の卵が現れて、どっちが上にあるのか答えられなかったのです。

科学者たちは、被験者みんなに最初の検査と同じ2回目の検査を行いました。しかし今度は、1つのグループには1回目の検査を受けた後、寝ることを許可しました。もう1つのグループのメンバーは、2回目の検査を受けるまでは眠れませんでした。
眠ったグループは、第2のグループよりも、はるかに良い成績でした。被験者が眠っている間に、卵の上下関係の構造をつかむことができたのでした。体が休んでいる間に、脳は情報を整理する作業をしていたのです。

Part 4 本文和訳

レム睡眠中の脳はコインの選別機のような活動をしているようだということを、カーニーの研究は示しています。脳はその日の記憶を受け取り、種類別に分類するのです。とても奇妙な夢を見たと報告する人がいるかもしれません。この現象は、脳がレム睡眠中に情報を整理している間に起こるのかもしれません。脳がその日の記憶と映像を他の日の記憶と映像と混同しているのかもしれないと、科学者は考えています。その結果、関連しているけれども混乱した一連の場面になるのかもしれません。この過程が人を元気づける可能性もあると考える科学者もいます。

現代の生活では、寝てはいられない場合がよくあります。コーヒーや、元気ドリンクや、カフェイン入りの食べ物のような興奮剤を使います。夜遅くまで起きていて、ネットで連絡を取り合ったりします。体がますますリラックスできなくなるにつれて、さらに大切なことに、脳も同じようにくつろげなくなっているのです。いつも疲れている感じのする循環の中にいる自分自身に気づくかもしれません。

学習と記憶のために、コンピューターの電源を切って、勉強をやめ、元気ドリンクのことは忘れて、代わりにくつろがせてくれる睡眠を数時間とることがいいのかもしれません。こうすればリフレッシュできるだけではなく、その日に得た情報と記憶を整理するのに役立つかもしれません。こうするのは難しいことではないはずです。何と言っても、寝ている間にこういったことができるんですから。