LANDMARK 2 Lesson 5 Science of Love

Lesson 5 Science of Love 恋愛の科学

Part 1 本文和訳

ガルシア,アンディー,メグミ,ベスは高校生です。彼らは授業で発表を行っています。

ガルシア:みなさん,こんにちは。私はガルシアで,この発表の司会者です。今日は,なぜ人はだれかを愛するのかについて話したいと思います。みなさんのほとんどは以前だれかに恋をしたことがありますよね。人が恋をするという事実は普遍的なことです。だれかに夢中になりすぎてほかのことを何も考えられない人もいるかもしれません。その人たちは食欲をなくしたり寝不足になったりさえします。恋はしばしば私たちではどうすることもできない力を持っているようです。

なぜ人は恋をするのでしょうか。そして,人は恋をするとき,どのように愛する人を選ぶのでしょうか。あなたは何がその恋愛という奇妙な感情を私たちにもたらすのだと思いますか。私たちは 3 つの異なる観点からこの問題について考えたいと思います。それぞれの学説が恋愛というそういった複雑な感情の原因を説明しています。アンディー,メグミ,ベスが,精神医学,遺伝学,生物学の分野からの学説を紹介します。アンディー,始めてもらえますか。

Part 2 本文和訳

アンディー:もちろんです。私はアメリカ人精神医学者のトーマス・ルイスの学説を紹介します。彼は子ども時代の経験が原因で人は恋をすると主張しています。彼の学説によると,最も重要なのは,母親の腕に抱かれるような子ども時代の身体的な親密さです。私たちの脳はそれがどれだけ快適であったかを覚えています。私たちが年をとったとき,こういうことをしているとは気づかずに同じ種類の経験を求めるのです。

私たちがだれかに引きつけられるとき,それはその人が私たちに子ども時代の好ましい記憶を思い出させるからかもしれません。ある意味では,私たちがだれかを愛するのは,将来その人といっしょにいたいと望んでいるからではなく,過去に戻ってもう一度快適さと愛情を享受したいと望んでいるからなのです。したがって,とても深くにある記憶を私たちに呼び起こす特定の外見やにおいを実際に持っていれば,その人が「唯一の人」となるわけです。

ガルシア:それは興味深い学説ですね。精神医学者の観点からは,隠された記憶が活性化されるために私たちはだれかを愛するというわけですね。メグミ,別の説を紹介してもらえますか。

Part 3 本文和訳

メグミ:ええと,私は遺伝学から説明をしたいと思います。この学説によると,私たちは自分のものと異なる型の遺伝子を持つ人に引きつけられるのです。これは,異なる型の遺伝子が組み合わされると免疫システムがより強くなるからです。そのため,女性は遺伝子が自分のものと異なる男性を選ぶことで,より健康な赤ちゃんを産む可能性がずっと高いのです。

さてと。今からこの学説を立証する研究を 1 つ紹介させてください。スイス人研究者のクラウス・ウェデキントは「汗くさい T シャツ」と呼ばれる研究を行いました。彼は 49 人の女性で実験を行いました。その実験で,女性たちは 44 人の見ず知らずの男性が 2 日間前もって着ていた T シャツのにおいを嗅ぎました。それから,その女性たちはどの T シャツに最も引きつけられたかを示すよう求められました。図で見ることができるように,上の棒は下の棒よりも約 1.5 倍長くなっています。そのことから,女性は自分と遺伝子的に最も異なる男性が着た T シャツのにおいを選ぶ可能性がより高かったことがわかります。

ガルシア:なんておもしろい実験でしょう!メグミが言うには,この学説によると,パートナーを選ぶ際に遺伝子が私たちの好みを決定するのです。ありがとう,メグミ。では,ベスが述べなければならないことを聞いてみましょう。

Part 4 本文和訳

ベス:わかりました。私は生物学からの説を紹介します。アメリカ人研究者のヘレン・フィッシャーは,体内の化学物質が恋愛の原因になっているかもしれないと述べています。彼女は恋愛中の人の脳の一部を恋愛中でない人のものと比較しました。彼女がわかったことには,恋愛中の人の脳ではずっと多くのドーパミンが分泌されていたのです。ドーパミンは興奮することや楽しいことをしているときに分泌される化学物質です。それは人の気分や身体の動きを制御する重要な役割を果たします。この結果からヘレンは,私たちが恋愛の初期段階にあるときは文字どおり「ハイに」なっているという結論に達しました。

今から次の段階について少し話をさせてください。愛情の最初の段階を過ぎると,ドーパミンのレベルは時間がたつと最後には減少します。次の段階では,オキシトシンと呼ばれる化学物質が重要な役割を果たします。オキシトシンは,だれかにキスをしたり子どもを抱いたりするような,他者とのつながりを感じるときに分泌されます。オキシトシンが頻繁に分泌されると,カップルはお互いをより身近に感じ,彼らの関係はより長続きする可能性があるのです。

ガルシア:手短に言うと,ベスが言うには,化学物質によって人は恋をして,さらに愛情が長続きするのです。

さて,私たちは恋愛についてさまざまな見解を提供してくれる 3 つの異なる研究分野からの学説を聞きました。なぜ人は恋をするのかを最もうまく説明しているのはどの学説だと思いますか。私たちが確実にわかっているのは,有名な歌のタイトルが語っているように,私たちは「恋をせずにはいられない」ということです。