LANDMARK 2 Lesson 1 What’s in a Name?

Lesson 1 What’s in a Name名前には何がある?

Part 1 本文和訳

これは日本にいるアメリカ人の英語教師によって書かれた,名前についての短い随筆です。
先日授業で,生徒に自分のファーストネームを英語で説明してほしいと言ったとき,何人かの生徒は自分の名前には意味がなく,音の響きがいいだけだと言いました。
これには驚きました。なぜなら日本人は自分の名前に意味があるとよく耳にするからです。
しかし,何人かの生徒は自分の名前についての興味深い話を説明してくれました。
たとえば,翔という名前の生徒は私に言いました。
「ぼくの名前には,成功し,翼を広げて空高く舞うという意味があります。
翔という漢字にはそういう意味があるからです。」うららという名前のもう1人の生徒は,自分の名前は「春の日差しのように明るく穏やか」を意味する「うららか」という日本語から来ているとクラスのみんなに言いました。
欧米人にとって,こうした日本人の名前の意味の側面は魅力的であり得ます。なぜなら,それは名前の中に意味やイメージを表現する独自のやり方だからです。

Part 2 本文和訳

欧米人もまた子どもをどう名づけるべきかについて一生懸命考えているのは事実です。
アメリカ人の名前にも実際,特別な意味や少なくともイメージを持つものはあります。
たとえば,March,April,May,June という名前は,すべて女の子の名前ですが,春や初夏の月(の名前)に由来し,美や希望,あるいは物事の始まりを連想させるかもしれません。
しかしこういった種類の名前は実際にはまれです。
親が自分の好みの名前を選ぶのがより一般的です。
時に,親は好みの映画の登場人物や尊敬する有名人の名前を選びます。
家族の(一員の)名前もまた一般的で,たとえば祖母の名前をとって娘を名づけたり,大好きなおじの名前をとって息子を名づけたりすることがそうです。
父親の名前をとって息子を名づけることさえ一般的な慣習です。有名な本から名前を使うこともよくあります。
『若草物語』という人気のある本の中の女の子たちの名前をとって,私の友人は Beth と,彼女の妹は Megと名づけられました。Jacob や Michael のような名前は聖書からのものです。

Part 3 本文和訳

アメリカ南部についての本を読んだり映画を見たりすると,南部の名前について興味深いことに気づくかもしれません。
たいていのアメリカ人にはファーストネーム,ミドルネーム,ラストネームがありますが,一般的に言って,ミドルネームはあまり使われていません。
しかし,アメリカの南部では,かなり多くの人がファーストネームとミドルネームをいっしょにして 1 つの名前のように呼ばれています。
たとえば南部では,Billy Bob は男性の典型的な名前です。この場合は,Billy はファーストネームで,一方 Bob はミドルネームです。
それらは Billy Bob という 1 つの名前のようにいっしょにして使われます。
同様に,Mary Janeは南部では女の子にしばしば使われます。
なんとミドルネームはしばしばだれかを叱るときにも使われます。
私はいつも親から Kayや Katy と呼ばれていました。そうかと思うと突然,親が私を叱るときは Kay Lynn になりました。
こういうわけで,私は今日ではミドルネームの Lynn を使いたくないのです。

Part 4 本文和訳

自分の名前を好きでもそうでなくても,それらは私たちのアイデンティティーの本質的な部分です。
たいていのほかのものと違い,私たちは通常,生涯を通して自分の名前を保持しますが,そうする際に一種の安心感があるのです。
名前とは,何と言っても,私たちがだれであるかなのですから。
名前は親の私たちに対する希望や愛情を反映しているのかもしれません。
あるいは,私たちがどうなるべきか,どこからやって来たのかを私たちに思い出させてくれるかもしれません。
日本人は名前に特別な意味やイメージがあって幸運だと私はずっと思っています。
その多様性やすばらしい意味のすべてを考慮すれば(もちろん音の響きのよさもですが),このことは名前をより個性的にするすばらしい方法です。
名前について語れる話があるということは,みなさんが誇りに思うべきことです。
私はこの美しい日本の伝統がこれからも守られ続けることを望んでいます。