ELEMENT 2 Lesson 6 The Solar System’s Biggest Junkyard

Lesson 6
The Solar System’s Biggest Junkyard
太陽系最大のごみ捨て場

晴れた夜には,空に星を見ることができる。たとえ見えなくとも,あなたは太陽系で最大のごみ捨て場にも目を向けているのだ。最も高い雲よりも高いが,月よりはずっと近くに位置し,そのごみ捨て場は,頭上2万マイルに広がっている。そこには何千万個ものごみがある。通過した彗星から出た岩やちりもあるが,ほとんどは人工の物で,「軌道上デブリ(宇宙ごみ)」と呼ばれている。

宇宙飛行士たちは,宇宙でカメラや道具,手袋などをなくしてきた。しかしながら,ごみのほとんどは,機能しなくなった後,ばらばらになった巨大な衛星やロケットから出たものである。すべての宇宙廃棄物を合わせると,地球上で約 1,100 万ポンド,つまり車 3,000 台分以上の重さになるだろう。最も大きなものは,ほぼ自家用車くらいの大きさのロケットの一部である。最も小さなものは,あなたの指の爪よりも小さい。ほとんどのかけらは,地球上で音が伝わる速さの 20 倍以上の速度で宇宙空間を飛行している。地球の周回軌道上の小さな石は,時速 500 マイルで進むボーリングのボール,つまり,時速 30 マイルで進む自動車と同じくらいのエネルギーを持ちうる。
そうしたごみ捨て場は,将来の宇宙旅行にとって深刻な問題である。軌道上には,常に何千個もの衛星がある。デブリを追跡しないことには,衝突を避けることはできない。1983 年には,スペースシャトル・チャレンジャーが宇宙にいる間に,シャトルの窓の1つに,小さなひびが現れた。それは,軌道を回っている小さな塗料のかけらによって引き起こされた。もし,シャトルがもっと大きなごみのかけらにぶつかっていたら,宇宙飛行士たちは危険な状態に陥っていたかもしれない。スペースシャトル・エンデバーが地球に帰還したとき,その機体には,宇宙ごみによってできた小さな穴がいくつも空いていた。(アメリカの)2つの衛星も,大きなごみのかけらとの衝突を避けるために,進路を変えなければならなかった。

米国宇宙監視ネットワークと NASA(米国航空宇宙局)は,宇宙ごみの最も大きなものを追跡するために協力している。例えば,シャトルが軌道上にあるときには,彼らの注意は,進路の障害になるかもしれない近くのごみに向けられる。もし衝突の可能性がわずかでもあれば,シャトルは,進路を変更しながら加速する。4インチより大きいごみは,およそ1万 7,000 個ある。宇宙監視ネットワークは,地球上や宇宙にある何十もの監視用望遠鏡や監視用アンテナを使い,これらのごみをすべてリストにしている。こうしたかけらはすべて常に動いているので,追跡することは困難を極める。

科学者たちは,次の2つのことを知っておかなければならない。それは,ごみが今どこにあるのかと,将来どこにあるのかということだ。ごみは北や南,東や西,上や下に動けるので,進路の予測は単純ではない。彼らは,近づいてくるかもしれない物体を追跡しながら,常に約4日後の将来を見通している。しかし,科学者たちはそれらすべてを追跡することはできない。それぞれのかけらを1つ1つ見る代わりに,科学者たちは空の一区域を観察し,頭上を通過するかけらの数を数える。そうしたわずかな測定をし,コンピューター・プログラムを使うことで,空全体がどのように見えるかを見極めることができるのである。

ほかの環境問題のように,宇宙ごみは,細心の注意を払わなければ悪化していくことになる。将来,おそらくごみのかけらは互いにぶつかって,さらに多くのくずごみができるだろう。しかし,大きなごみのかけらは地球に持ち帰ること
ができない。なぜなら,そのための技術には費用がかかりすぎるからだ。代わりに,私たちは新たなごみを増やすのをやめるようにするべきだ。例えば,技術者たちは,デブリを最小限に抑えるために,宇宙船の製造方法を変えている。
解決には,国際的な協力が要求されるだろう。宇宙ごみの危険性を減らす方法のための指針が,すでに承認されている。環境が毎年悪くなっていたので,国々が一致団結したのだ。もし,国々が協力して宇宙に送り出すごみの量を制限するならば,私たちはその(ごみ)問題を収拾することができるだろう。